JASPER〜蒼き森の鼓動〜


若かりし頃の 龍深長森(たつみ ながもり) は、
森で不思議な女性から赤子を託される。



 みなみののくに
 —南埜国—

国主、龍深
( たつみ)家の敷地。

この日の討議は
“義賊”を名乗り南埜国で悪さをはたらく盗人についてだ。
玉座に南埜国国主、龍深長森

長森の参謀で南埜国御蔵家当主、御蔵玄祥 (みくら げんしょう)

幼き頃より長森に仕える南埜国戌飼家当主で剣術指 南役、戌飼一真 (いぬかい かずま)

百姓出身だが長森に拾 われ家臣となった、八木澤申之助 (やぎさわ しんのすけ)

諸国を放浪した後、長森に興 味を抱き南埜国へ留 まり家臣となった、卯佐見昌親 (うさみ まさちか)

殆どの時間をこの国で過ごしている同盟国・東野国国主で寄居家当主、寄居鷹満 (よりい たかみち)

傍らには侍女・(ともえ)と (あかり)が控える。


「これから街へ出て参る!申之助、一真、供をせい!」 「は!」

「この南埜国を諸国よりも美しい国と知らしめる為に、街道に松を植えようと思う。各国へ赴く商人の口からこの国の素晴らしさを触れ回ってもらおうではないか。」



その場には玄祥と昌親が残った。傍らには巴もいる。

昌親玄祥様東野国と同様に北乃とも和議が成立するとお思いでございますか?実は…、内々で北乃の恵浪(えなみ)殿から長森様とお会いしたいという申し出があったのです。 」
そこへ鷹満を見送りに行った灯が戻って来る。
長森の妹・朔耶もその場にやって来たので、玄祥は昌親に耳打ちをしてその話を止めた。


いつもの玄祥のお説教の後、
その場に残って遊んでいた
朔耶(さくや) の所へ、
人目を盗んで
須々(すず) がやって来た。

須々朔耶耳打ちして帰って行った。


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