-日時-
1998年11月19日(木)19:30〜
-会場-
池袋小劇場
-出演-
郁子=以都/五郎=亜久世流雄/綾+ナビゲーター=KAZUHO
-声の出演-
宏美=亀渕まゆみ/男=速川マコト
-作・演出-
K.K.
-あらすじ-
学校の帰りにふと立ち寄ってしまう公園のベンチがあった…。
宏美の幼なじみで綾に想いを寄せる五郎は、その相談を郁子にしていた。五郎の気持ちを半分チャカしながら聞いていた郁子は、実はそんな五郎が好きだった。綾の事を羨ましく思う反面、どこかで自分達の関係は変わらないと信じていた。それにもし二人が付き合う事になっても自分の想いは隠しておける。友達のままでいられる、そう思っていた。それぞれの想いを乗せ、静かに季節は流れて行く。将来に対する不安、変わる事への怖さ、少しずつ成長していく若者達。
そしてついにその時が来た。楽しそうに笑い合う五郎と綾を見て、郁子は…。
「愛とか恋とか一言ではかたづけられない好きが存在するって信じているから。
-作者の言葉-
あなたなら友情と恋心…どちらを選びますか?
人は欲張りだから「このままで幸せだから」「今のままでいいから」とその時は本当にそう思っていてもそれ以上を望んでしまいます。自分の気持ちを知ってしまった以上、もうその気持ちに蓋をすることは出来ません。
お腹が空くみたいに、当たり前に好きになった恋も、食事をしないではいられないように日々気持ちの押さえがきかなくなります。 友情にしても恋愛にしても、相手のことを一番に考えられる人が、いったい何人いるのでしょうか。
見返りなど期待しないのが「愛」だと誰かが教えてくれました。それでも人の「エゴ」は何かを期待し、自分さえ良ければと、傷つかないように行動します。 友情もしかり。
自分の為に時間を割いてくれる友達が何人いますか?相手と本音で語れますか?
私は弱虫な欲張りなので、友情と恋心、両方取ります。大切な人がたくさんいるから…。
おそらくそれぞれの「好き」は違う意味でも、私の中に確かに存在する「好き」という想いは真実だと信じているから…。
以都
郁子(いくこ)
男まさりに見えて実は思っている事を相手に素直に伝えられない不器用な子。将来にも漠然とした不安を抱えている。
相談相手は宏美。好きな人は五郎。
亜久世流雄
五郎(ごろう)
幼馴染の宏美と仲の良かった郁子と綾と高校時代から大学生になった今もつるんでいる。実はずっと綾の事が好きだった。
相談相手は郁子。好きな人は綾。
KAZUHO
綾(あや)
おっとりした子。お兄ちゃん子で優しい所が相手の顔色を伺いすぎて優柔不断に見える。内心は強い子。将来の事も考えて いる。付き合っている人は別にいた。